スポーツにおけるメンタルの重要性

心・技・体という言葉がある。

これらのうち何が一番大切なのだろうか?  僕は「心」だと思う。

心=精神力=メンタリティの部分である。

 

「技」の技術部分がいかに一級品になり、無理無駄がなく、優れていても、

「体」の身体的部分がいかにタフでいて、パワー・スタミナがあっても、

 

「心」の部分が弱くては、ベストパフォーマンスはできない。

これは、僕が経験を通して学んできた、確かな事実である。

 

最近は、技術の進歩により、テクニカル的部分や、科学的根拠に基づいた、フィジカルトレーニングなど、様々な方法が知られるようになった。これは大変にすばらしい事で、多くの選手の技・体の部分の向上に貢献していると思う。

しかし、一方で僕が一番大切だと思う、「心」を強くする方法などは、依然、軽視されているような気がする。

 

心技体はそもそも別々のもののようで、実は複雑に関係し合っているということも事実であると思う。

 

「よし、今日は筋トレをしよう」

「今日は、シャドーピッチングで自分のフォームを作り上げよう」

これらと同じように、同じ感覚で、いや、これら以上に「心」も鍛えておかなければならない。

 

どれだけ優れた技・体を備えていても、人間は感情に左右される生き物であるから、緊張すれば体は硬くなるし、弱気になれば腕は縮こる。そして、練習のとき出来ていたベストパフォーマンスができなくなる。

 

練習の時はストライクがばんばん入るのに、試合になると、突然ストライクが入らなくなる。緊迫した場面ではいつも、暴投を投げてしまう。自分のところに打球が飛んできてほしくないと願ってしまう。

 

このような心の状態ではいいプレーはできない。

 

どんな状況でも、どんな場面でも、ぶれない最強のメンタルを手に入れる事は、技術・体力的部分を向上させるよりも、まず大切にしてほしい。

 

感情が人間の動作を支配してしまう。

弱い「心」の状態では、練習で体得した理想の自分を、本番では表現できない。それは、体を思った通りに動かす事ができないからである。

 

では、どういったメンタルが最強のメンタルなのか?

どのようにすれば鍛えられるのか?

以後、記していく事とする。