試合で勝てる投手とは?
試合で勝てる投手とはどんな投手だろうか?
僕が思うに、その答えは、
0点で抑える事ができる投手である。
非常に当たり前なことだが、とても重要なことである。
MAX170キロ投げようが、MAX120キロだろうが、
0点で抑える投手が、試合で勝てる投手である。
力一杯、本気で投げようが、力を抜いて、軽く投げようが、
0点で抑える投手が、試合で勝てる投手である。
ランナーをたくさん出そうが、ヒットを何本打たれようが、四死球をいくら出そうが、0点で抑える投手が、試合で勝てる投手である。
反対に、
0対0の状況、9回裏ツーアウトまで完全試合をしていようが、最後のバッターにホームランを打たれてしまえば、負け投手になってしまう。
要は、どのような過程を歩もうが、結果的に0点に抑えることができれば、試合で勝てる投手である。引き分けはあっても、負ける事はない。
確かに、こうありたい、こういう風に抑えたい、という理想はあるかもしれない。だが、極論、0点で抑えておけば、誰からも文句を言われる筋合いなどない。そして、十分すぎるほどに、投手としての責任を果たしたということになる。
0点で抑えるという、目的達成のために、試合中どのような勝負を挑むか。また、練習の時からどんな投手を目指すのか。そこに、1人1人の個性が必ず出る。だからおもしろい。
この投手はどうやって、0点で抑えようとしているのか。どんな工夫をしているのか。
そういった視点で、1人1人の投手を見ていると千差万別で、誰に対しても興味が涌く。
点を与えるために投手をやってる人は、おそらく、いや、誰もいない。
しかし、0点で抑えるという投手としての出発点を意識していない人が、意外にも多くいる気がする。
0点で抑える。ここが投手としての出発点であることは間違いない。
ここを意識する事が、勝てる投手として成長していくためのスタートラインではないだろうか。